お知らせ

試食

旅館の売店には、大分土産をいろいろ置いています。

「だんご汁セット」ですとか「ゆずこしょう」などの

食べ物や、「湯の花」という天然の入浴剤

また、私が若女将就任直後に仕入れて

なかなか売れずに頭を抱えた石けん類。

(今では人気商品になりました!)

何と言っても一番の人気は、「お菓子」です。

「かぼすようかん」「かぼすゴーフレット」などの

大分県特産のかぼすを使ったお菓子が多いです。

そんなお菓子の販売には「試食」がつきもの

ですよね。

皆様も、観光地のお土産屋さんで試食で

おなかいっぱいになったことがあるのでは?

(え?そんないやしいことするのは私くらい?)

楽々園の売店にもいくつか、試食を用意して

おります。

お菓子を卸してくれる問屋さんから

『試食用』と言って商品とは別に

いただけるのです。

それを一口サイズにカットして

タッパーに入れ、売店に置くのも私の仕事です。

その『試食用』のお菓子は、私が保管を

しているのですが・・・。

このお菓子が、気がつくと少しずつ

減っているのです。

「?誰かが、試食用に並べてくれたのかしら?」

と最初は不思議で仕方なかったのですが

最近、原因が判明いたしました。

ある日、事務所で主人がおいしそうに

バリバリとお菓子を食べておりました。

「何を食べてるの?」

と、主人がほおばっているお菓子を見て

私はびっくり。

「あ!試食用のお菓子じゃない!!

それはお客さま用だよ、食べちゃだめー。」

とあわてる私に、主人は何食わぬ顔で

「え?これは問屋さんが『社長、いつもお世話に

なっております。お菓子をどうぞ。』って

俺にくれたんだよ。」

何て言うではありませんか。

「そんなわけないでしょう!仮にご挨拶に

お菓子を持ってくるにしても、試食用の物を

渡すわけないじゃない!」

と問い詰めても

「俺もねー、おかしいと思ったんだけどね

でもくれたんだよ。」

の一点張り。

絶対にうそです。

まったくもう困ったものです。

こうなったら主人には、試食をした商品は

すべてご購入いただかねばなりませんね。